お知らせ

京大CERに行ってきた!!

みなさん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。 いよいよ12月ですか・・・卒論追い込み時期ですね。師走とはよく言ったものです。 (まあ、これからの1カ月に限った話ではありませんが・・・) 相変わらず、あっちに調査に行ったり、こっちで解析したりバタバタと過ごしております。 そんな中ですが、私、中の人は自分の卒論で使うデータを得るため滋賀県にある京都大学生態学研究センター(CER)に行っておりました。 8月に鹿児島で行った実験の続きで土壌の窒素同位体比を計測するための処理を行いました。 ここから専門的な話を少し。 8月では森林から土壌を採取し、そこからアンモニウム(NH4+)や有機体窒素といったものを抽出してPO溶液で湿式酸化し、トータル1週間以上かけて硝酸(NO3-)に変えました。そしてこの度、脱窒菌法という脱窒菌の力を借りてサンプル中の硝酸を亜酸化窒素(N2O)に変える処理を2日間かけて行い、さらに水酸化ナトリウム(NaOH)を・・・ ・・・もう、いいですね(笑) 要するに時間のかかるとても複雑な処理なのであります。 CERの先生から処理方法をご教示頂きながら、測定サンプルの溶液の処理量を計算したり、その計算した量のサンプルを注射器にとったり、慎重かつ正確に作業を進めました。(先生曰く、これだけ時間をかけてもデータが出ないことだってあるそう。あー恐ろしい。) とはいえ、私にとって分析機器がたくさん並んだ他所の研究施設ははじめてのこと。作業の進めていく中でいろいろな設備や方法を見させていただきました。

京都大学生態学研究センター(CER)

これは今回の処理で使用した脱窒菌の培地。 菌の栄養となる粉の入った茶色いビンに注射器で植付けを行っているそうです。このビンからさらに処理できるように別の培地で濃縮します。

脱窒菌の培地

たくさんの針にビンが逆さに刺さっています。 こちらの装置では注射針から窒素ガスをビンに通し酸素を除去している様子です。ビンの中には脱窒菌が入っています。私も実際にビンの取りつけ作業と処理をさせていただきました。 今回のCER滞在で私たちは2日間に渡って作業に参加させて頂きましたが、安定同位体比計測に至るまでにはもう1段階処理が待っているそうです。この続きはCERの先生方にお願いいたしまして、私たちは鹿児島へ帰ることとなりました。最終的な結果が数値として出るのは12月中旬になるそうです。 やはり、窒素を扱った研究は難しく奥が深い・・・ また、この作業でたくさんの研究者の方々と出会い、関わることができました。研究の話はもちろんのこと、同位体測定について何もわからなかった私に丁寧に内容を教えてくださいました。本当に感謝いたします。データが出揃い、論文が書きあがりましたら、また改めてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。 さーて、いよいよ論文をまとめねば。って、あと2ヶ月!? ・・・頑張ります。