2020.10.29
教育研究日本緑化工学会第51回全国大会において、農学部農林環境科学科の寺本 行芳准教授が技術奨励賞を受賞しました。
寺本准教授は、表層土層の安定性の限界点について明らかにするとともに、植物根系の影響を踏まえた文化史跡等に関する適切な保存管理方法についても提案しました。寺本准教授が実施した「荒廃地等における表層土の安定性予測技術と植生による減災効果の検証」に関する成果は、緑化・自然再生技術を、新たな分野において応用展開したものです。今回、今後一層の発展が期待されての受賞となりました。
受賞を受け、寺本准教授は、「森林は、表層土層の崩壊(表層崩壊)を防ぐことを通じて、防災・減災に寄与しています。一方で、史跡の石垣に森林の根が入り込むことで、石垣を破壊させる事例もあります。以上を踏まえて、森林の持つ防災・減災効果について評価する必要があると思います」と話しています。
●日本工学会賞技術奨励賞とは
緑化、自然再生等について工法、資材、機械等に関する技術を学会誌を通じて発表した者に授与される。