田んぼで畜産?

日本の農地の半分は田んぼ(水田)です。
水田は米だけを作る場所ではありません。
水を湛えた田んぼにアイガモを放すと、雑草や害虫を食べてくれます(水稲生産+畜産)。皆さんもよくご存知のアイガモ農法です。
夏場の畦草刈りは、重労働です。そこにヤギやガチョウを放すと、厄介者の雑草がエサ(資源)に変わります。
耕種農業と畜産を組みわせることで、お互いの弱点をカバーする農業のことを”有畜複合農業(ゆうちくふくごうのうぎょう)”と言います。

夏の田んぼです。中にはアイガモ、その周りでヤギとガチョウが草刈り家畜として働いてくれます。

夏の田んぼ
草刈り家畜ガチョウ

冬の田んぼには、牧草(イタリアンライグラス)を栽培し、冬場のヤギとガチョウのエサを確保する。

ヤギ

アイガモは雑食性、ヤギとガチョウは草食性。
ヤギは傾斜地でも楽々と移動します。
これらを田んぼとその周囲に放牧することで、その能力を最大限に発揮させることができます。
私たちが理想とする畜産の1つのカタチです。

田んぼに放した雄ヤギ

梅の花をバックに田んぼに放した雄ヤギをパシャ(2月)