研究内容

研究内容

1.沙漠化対策として

サハラ砂漠

植物の耐塩性機構の解明と塩生植物の利用

世界中には海水を始めとして塩を高い濃度で含む水資源が多い。そのような高い濃度の塩水で生きることができる植物の仕組みを明らかにする。そして特にその機能のを強く持つ植物を塩生植物と言う。塩が土壌に蓄積したり、塩水の影響により砂漠化しつつある地域で、塩生植物を栽培することにより砂漠化の防止、土地の回復を試みる。さらに塩生植物の利用法を探る。

2.地球温暖化対策として

ケナフの形態と生理、栽培、利用に関する研究

ケナフ

現在製紙原料として利用されているのは古紙57%、パルプ42.8%である。パルプまたはパルプ原料として輸入されている木材チップなどは実に75%も海外に我が国は依存している。しかし京都議定書の発効に基づく森林保護のため、木材チップ、パルプ輸出国は輸出量を減少させることが予測できる。それに代わる原料を確保することは我が国にとって極めて重要である。

ケナフは東南アジアではロープや衣類用の繊維を得るために栽培されてきた。しかしアメリカでは製紙用パルプ原料として注目され、研究がなされてきた。

その光合成速度はC3植物にしては高く、生長量も大きい。

以上から、ケナフの形態的な特徴と生理的な性質の解明を試み、我が国での栽培法について研究を行っている。

3.鹿児島県の地域貢献として

鹿児島県の町おこし、村おこしとして長命草(ボタンボウフウ)、シーアスパラガス、寝太郎スイカ、オカワカメなどの栽培研究およびサトウキビの潮風害に関する研究

現在南さつま市の町おこし、村おこしのため現地農家で大量栽培が困難な作物の栽培技術開発、そして作物の携帯、生理に関する研究を行っている。また奄美大島において台風による潮風害(塩害)によるサトウキビの糖含量低下を軽減するため、その作用機作の解明を試みている。

大根