畑で収穫された農産物は、時間の経過とともに鮮度が低下します。不適切な周辺の温度や湿度環境によって呼吸活性やエチレン生成といった生理活性が増大したり、腐敗や食中毒の原因となる微生物が増殖したりする等、保存性に大きく影響を及ぼすことが知られています。近年では、食の安全性に関する意識の高まりから、新たな保存法や殺菌処理法の開発は非常に重要な課題です。
また、糖やビタミンといった栄養素や健康増進作用を有するポリフェノール等機能性成分の維持や増強に加え、加工食品の開発も重要な課題の一つです。
食品保蔵学研究室では、野菜や果実およびその加工品の保存法、栄養成分分析、抗酸化能などの機能性成分の品種間差、付着微生物の特徴解析、殺菌処理法の開発等について、幅広い教育・研究を行っています。
食品保蔵学研究室は、鹿児島大学の特色ある取り組みの一つである、食品安全マネジメントに関する教育として
かごしまルネッサンスアカデミー 履修証明プログラム:食品安全管理基礎講座>>>基本から学び直したい方向け
一般財団法人 食品安全マネジメント協会(JFSM)認定研修>>>JFS規格の理解と監査技法を学びたい方向け
を担当しています。
受講に興味ある方はリンク先よりお申し込みください(バナーをクリック)。
研究室見学は随時受け入れています。
場所は農学部C棟4階西側(市立病院側)です(事前連絡してもらえると助かります)。
~日々の活動~ 研究室の活動を紹介します
2025.02.28 食環境制御科学コースの卒業論文発表会が開催されました。4年生の皆さん、お疲れさまでした。
2025.02.07 バナナの保存試験を始めました。今回はエチレン処理済みのバナナです。本研究室の技術で美味しいまま長持ちさせることができるか、結果が楽しみです。
2025.02.06 修士論文発表会が開催されました。有吉君、藏元さん、宋さん、お疲れさまでした。
2025.02.01 履修証明プログラム 食品安全管理基礎講座(第2期)の閉講式を開催しました。HACCPを理解し運用できる人材として活躍されることを楽しみにしています。
2025.01.21 PCR産物を電気泳動しています。さて、目的のバンドが見えるかどうか。
2025.01.21 今日から漬物の保存試験を実施しています。
2025.01.12 本日もイチゴの実験実施中です。卒論に向けて頑張っています。
2024.12.5 メーファールアン大学・カセサート大学から4人の先生が来学されました。寺岡学部長との懇話の他、大学やダブルディグリーについて紹介して頂きました。
2024.09.27~29 インドネシア・バリで開催された国際学会に参加してきました。テクニカルツアーも充実した内容でした。
2024.08~09 マレーシア・プトラマレーシア大学において、アセアン諸国の食品の安全の活動に関連して依頼されたJFS食品安全トレーニングを実施してきました。
2024.02.10 履修証明プログラム 食品安全管理基礎講座の閉講式を開催しました。HACCP・GMPを中心とした食品安全管理の重要性は、とくに食品衛生法が改正されたことを切っ掛けとして注目されていますが、JFS規格の安全研修も含めて、基本から応用までも学ぶことができる講座です。今後の皆様のご活躍をお祈りしています。
2024.01.24 岐阜大学にて、協働しているプロジェクトの打ち合わせと、保存中農産物のメタボロミクス解析に関する情報交換を行いました。中野先生ありがとうございました。
2023.12.10 米国オクラホマ州立大学にて、食の安全に関する共同研究と関連情報共有を行いました。殺菌に関する実験とデータ収集に加え、関係企業にも訪問し、米国と日本との微生物対策の相違点や共通点を精査し、今後の方針を見極める良い機会にもなりました。
2023.09.20 琉球大学農学部で開催された九州農業食料工学会に参加してきました。
2023.01.29 米国・オクラホマ州立大学、タイ・メーファールアン大学の学生と教員が鹿児島に集まり、世界展開力強化事業のイベントを開催しました。