収穫後の野菜や果実とその加工品の保存法、殺菌法、安全性確保、栄養成分・抗酸化成分の分析

食品保蔵学(Laboratory of Food Preservation and Postharvest Physiology)について

畑で収穫された農産物は、時間の経過とともに鮮度が低下します。不適切な周辺の温度や湿度環境によって呼吸活性やエチレン生成といった生理活性が増大したり、腐敗や食中毒の原因となる微生物が増殖したりする等、保存性に大きく影響を及ぼすことが知られています。近年では、食の安全性に関する意識の高まりから、新たな保存法や殺菌処理法の開発は非常に重要な課題です。

また、糖やビタミンといった栄養素や健康増進作用を有するポリフェノール等機能性成分の維持や増強に加え、加工食品の開発も重要な課題の一つです。

食品保蔵学研究室では、野菜や果実およびその加工品の保存法、栄養成分分析、抗酸化能などの機能性成分の品種間差、付着微生物の特徴解析、殺菌処理法の開発等について、幅広い教育・研究を行っています。

 

~日々の活動~ 研究室の活動を紹介します

2025.11.29 農業食料工学会の会員として活動している九州大学、佐賀大学、宮崎大学、琉球大学、そして鹿児島大学の4年生の卒論研究のレベルアップを目指し、今年も九州大学附属篠栗演習林にて宿泊合宿を行いました。他大学の先生方から厳しい質問もありましたが、みんなのレベルアップに向けて、とても貴重な機会だったと思います。頂いた質問やコメントをもとに、内容をさらにブラッシュアップして2月の卒業論文発表会に臨みましょう。

鹿児島への帰路で太宰府天満宮に参拝しました。

2025.11.13 岐阜大学より中野先生、キングモンクット工科大学トンブリよりポンペン先生、キングモンクット工科大学ラカバンよりチャイラット先生が来室され、収穫後農産物の保存システムの構築に関する国際共同研究プロジェクトについて意見交換を行いました。また、せっかくの機会でしたので、食環境制御科学英語にも飛び入り参加して頂きました。英語での自己紹介に加え、英語上達のためには何をすべきかについて、先生方の経験を聞ける貴重な機会でした。全て英語を用いて実施しましたので大変だったと思いますが、今後も頑張りましょう。