研究テーマ

私たちの研究室では大きく3つの研究の柱があります。そのうち2つは食品成分等からの有用機能性物質の探索です。探索する標的のひとつは「マラリア」に対する抗寄生虫薬候補成分です。世界三大感染症である「マラリア」に対して副作用の少なく、効果の高い成分を見出すことができないか研究しています。もうひとつは「アジュバント」と呼ばれるワクチンのための免疫賦活物質です。近年、ワクチンというキーワードを身近にするようになったと思いますが、ワクチンを開発するにあたって、より効果を発揮させるために必要な物質がアジュバントと言えます。3つ目としては新しいワクチン開発です。特に粘膜を介した投与によりワクチンとしての効果を発揮できる経粘膜型ワクチン開発です。具体的な例として、家畜の飼料にワクチン抗原を組み込む「食べるワクチン」です。
すぐに実用ができるものではないですが、将来に向けて研究を展開していきたいと考えています。

食品成分を活用した医薬品開発の基礎研究